しぶんぎ座流星群をみよう
しぶんぎ座流星群 (Quadrantids, QUA)
輻射点 α 230° δ +49.5°
地心速度 41.4km/s
母天体候補 2003 EH1
従来の極大の太陽黄経 283.28°
(以上はIAUの64の確定流星群データより)
しぶんぎ座流星群の極大は,今までの観測から太陽黄経(λ)で282.7°〜283.4°の範囲内で起こっていました。この流星群の眼視観測による極大時のときの出現数は、2010年では、ZHR=123でした。うまく極大時に観測できればZHR=100という出現に出会えのです。しぶんぎ座流星群は、極大日以外は、出現数が極端に少なくなります。つまり活発な出現の期間が数時間と短いのです。
2011年の極大は、前記の太陽黄経とすれば、2011年1月4日13時JSTになります。残念ながらこの時間帯であれば昼間ですので眼視観測はできません。極大の時間帯を観測できませんが、出現数は少ないでしょうが、1月3/4日の夜は観測をしてみたいものです。
この群の母天体の候補は、c/1940Y1彗星(長谷川一郎氏が指摘)と2003 EH1小惑星(P. Jenniskens氏が指摘)があがっている。
しぶんぎ座流星群の輻射点は、うしかい座にあり、うしかい座流星群と呼ぶべきであるが、伝統的に今は使っていないしぶんぎ座という星座でよんでいる。
2011年のしぶんぎ座流星群の極大時間帯が、昼間に当たり眼視観測できないのが残念ですが、1月4日の明け方を中心に出現数を求める観測報はしておきたい。
2010年1月4日1:41:34JSTに出現した0等のしぶんぎ座流星群の流星 撮影:上田 昌良
北斗七星の横を0.5秒かけ流れた。