上田 昌良 ホームページ  Masayoshi Ueda
6月28日前後、小惑星「イトカワ」に伴う火球がでるか?

小惑星イトカワ(25143)の軌道は地球の公転面を2度、横切ります。今度は6月です。
もし、その関連流星が出現したら次の輻射点からに見えます。
LS=96.03° (2011年6月28日 RA=130.9° DEC=+26.2° VG=6.1km/s

予報輻射点は、かに座にあります。その日の前後は、夕空の西の空に、かに座があります。
火球が出れば小惑星イトカワ関連かに注意してください。


小惑星イトカワ(25143)に関連する流星輻射点の予報(2000.0)

















予報計算は、Hasegawa(1990)の方法による。






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4月3日前後、
小惑星「イトカワ」に伴う火球がでるかも?


小惑星イトカワ(25143)の軌道と地球が接近しますので、この小惑星に伴います流星が出現する可能性が
あります。
もし、その関連流星が出現したら次の輻射点からに見えます。
LS=13.3° (2011年4月3日22h30mJST) RA=165.5° DEC=+11.5° VG=6.0km/s

予報輻射点は、しし座にあります。3日前後の夕空から火球に注意してください。
小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワに2回、着地して、砂粒などを巻き上げて
放出しているかもしれません。それが運良く地球に飛び込んでくれば、火球となるでしょう。

火球がでるか、でないか、観測をして確かめてみよう。
もし、小惑星「イトカワ」関連火球が出現したなら、その軌道は次のようになるはずである。
a=1.32 e=0.276 q=0.953 Ω=13.32 i=0.92 ω=218.44 P=1.5 (J2000.0)

                                        (文責:上田 昌良, 2011-03-20)




小惑星イトカワ(25143)の軌道と地球が接近することによる関連流星の観測結果(速報)

2011年4月1日から5日の間に14箇所で自動TV観測され、撮影流星(位置測定済み)が1,028個
報告された(SonotaCO Network, NMS)。
この中で同時流星が280個あり、軌道計算の結果、 小惑星イトカワ(25143)からの関連流星と思
われるものがみつからなかった。今のところ、予報輻射点や軌道が一致したものがみつかっていないが、
未報告のものもあり、それらを待って最終結果をだしたいと思っている。今回は速報結果です。

観測結果を速報くださった皆様には感謝をもうしあげます。
(上田 昌良、2011年4月7日掲載)








LS RA DEC VG YY/MM/DD
81 132.6 28.6 5.1 2011/6/13
83 132.0 28.3 5.2 2011/6/15
85 131.5 28.1 5.3 2011/6/17
87 131.1 27.8 5.5 2011/6/19
89 130.9 27.5 5.6 2011/6/21
91 130.7 27.2 5.8 2011/6/23
93 130.7 26.8 5.9 2011/6/25
95 130.7 26.5 6.0 2011/6/27
97 130.8 26.1 6.2 2011/6/29
99 131.0 25.7 6.3 2011/7/1
101 131.3 25.3 6.5 2011/7/3
103 131.6 24.9 6.6 2011/7/5
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