- みずがめ座δ南流星群 ( South. δ Aquariids , SDA)を観測しよう
みずがめ座δ南流星群(South. δ Aquariids、略号SDA)
極大予報日:2011年7月29日
極大の太陽黄経:125.6°(2000.0)
極大時の輻射点位置:α341.6°δ-15.9°
輻射点移動量:Δα0.73°Δδ+0.26°
地心速度:40.5 km/s
(IAUより)
みずがめ座δ流星群は,みずがめ座δ北,δ南,ι北,ι南流星群の4つの流星群
からなる流星群である.観測は必ず4つの流星群に分けて記録を残すように努力をし
てほしい.しかし,実際の観測では,みずがめ座δ南流星群の活動がみられるが,他
の3群はかなり低調な出現状況であり、観測からその活動がみられないことが多い。
流星群の活動を眼視観測で確認して欲しい。
下の図は、2010年7月〜8月の期間におけるTV観測による同時流星の輻射点の分布
です。輻射点の集中が明確で活動がはっきり捉えられたのが、みずがめ座δ南流星
群(SDA)で、他の3群は輻射点が明確に確認できません。ただ、δ北群らしき輻射点が
かすかにみられる。実際の観測では、みずがめ座δ南流星群に注目をしてほしい。
みずがめ座δ南流星群(SDA)の光度分布
2010年7月〜8月のTV同時流星の絶対光度(SonotaCo Network, NMS)
みずがめ座δ南流星群の流星は-3等など明るいものが出ていることがわかる。
2010年のTV同時流星より決定したSouth. δAquariids の
修正輻射点(αG,δG)の位置と地心速度(Vg). J2000.0
流星群の輻射点は、日々、東の方へ移動しているので、観測前に、当日の輻射点位置を
確認しておく必要がある。次の星図にみずがめ座δ南流星群の輻射点を示した。